ご案内
上半身は細くなっても下半身はなかなか痩せられないと悩んでいる人が意外と多くいらっしゃいます。
自己流のダイエットやエクササイズで難しいと言われている足やせ・部分やせは、プロに任せてみるのが近道です。
過食と運動不足の傾向が社会全体に広まり、肥満を背景にした糖尿病や痛風、高脂血症が激増している現代で、ダイエットに対する関心はますます高まる一方です。
しかし、これだけ関心が高まっているにもかかわらず、巷にはダイエットについての珍説や奇説が氾濫しています。
その背景には、誤解を生むような指導書が多く、またそれにすぐ飛びつく人たちやマスコミも多いといった事情があります。
肥満は、腹の皮下脂肪を横につかんだ厚さで決まる?これは肥満の定義上ではまちがいです。
これは科学的とはいいがたいのですが、一般の肥満度の「目安」にはなります。
しかし、医学的に皮下脂肪の厚さを正確に測るには、イラストのように、特殊な測定器を用い、背中の肩甲骨の下の脂肪と、上腕の下の部分の外側の脂肪を「縦に」はさんで測ります。
腹の皮下脂肪は、「肥満」の定義に用いることもありますが、測る場合にはやはり測定器で「縦に」つまんで測ります。
指で横につまむと、つまみ方によっていくらでも厚くつまんだり薄くつまんだりすることができますから、あてになりません。
細かく断層写真をとっていくものです。
CTによって、各部分の皮下脂肪面積と、各部の長さの積から、皮下脂肪総量を推定することができます。
肥満が問題になるのは、一つには内臓や血管などにも脂肪が蓄積しやすく、それが多くの成人病の原因となるためです。
このCTによる皮下脂肪検査では、皮下脂肪蓄積型肥満か、内臓脂肪蓄積型肥満かを知ることができます。
検査としてはたいへん役に立ちますが、一般的ではないので、「体脂肪の割合を知るためだけにCTが必要」というのは「まちがい」といえましょう。
つまり、CT検査は時間と費用がかかる検査ですから、重大な病気がある(あるいは疑われる)場合ならともかく、皮下脂肪測定だけが目的では、CTが必要とはいえないということです。
個体差の見分けは困難です。
これはあくまで理論上のものですから、正確に体脂肪率を知るためには個体差をどのように見分けていくかなど、むずかしい問題も実際には残されています。
また、人一人が入ることができる容器はおふろのようなものでいいのですが、そこからあふれた水の容積を測定できる設備となると、病院や保健所などでかんたんに備えることができるものではなく、少し実用性に欠ける点が問題です。
標準体重として決められたものは「ひとつ」だけでしょうか?これまでにもさまざまな考え方に基づく、さまざまな標準体重が算出されています。
細かく見てみると、それらは微妙に違っています。
すなわち「標準」を決めるのはそれほどむずかしいということです。
その時代的な背景や食糧事情などを反映して変わってくるからです。
理想体重は、決まっていません。
肥満度とは、次の数式で規定されるものです。
きわめて数式上のものです。
このため、実際の体重や皮下脂肪の量や割合は変わらなくても、理想体重が変われば当然、肥満度は変わってきます。
肥満度と体格指数は計算法をいろいろ工夫することによって、たとえば体の脂肪量を表現するなど、多くの意味をもっています。
しかし、実際の臨床の場では、計算が複雑であるということが最大の障壁になって、あまり用いられていません。
人は生きていますから、少しの変化があるのは当然でしょう。
ふつうの生活をしていても、食べたものの量、排泄物の量などによって、1日に500〜1500グラムくらいの増減はあると考えられます。
とくにアルコール類を飲んだその日は体重がふえ、翌朝は、脱水傾向となっているなど、体重は大きく変動します。
毎日、一定の時間に、ほぼ同じ条件で体重を測っていれば、少しの変動があってもだいたい一定の体重の上下1・5キロぐらいの幅のなかに入っているはずです。
ただし、これが日ごとにプラスに変わっていくとすれば、日差変動だと見逃していてはいけません。
少し太り始めたときにすぐに対処して体重をもとに戻すことが、「肥満」にならないための大事なポイントです。
肥満は、大きく「皮下脂肪蓄積型」と「内臓脂肪蓄積型」とに分けられます。
実際には多くのケースは両方の混合型ですが、皮下と内臓のどちらにより脂肪が蓄積されているかは、太り方でわかるといわれます。
一般には、上半身が太い「リンゴ型」は内臓蓄積型、下半身が太い「洋ナシ型」は皮下蓄積型といわれます。
一部の研究では、内臓蓄積型のほうが糖尿病になりやすいとされていますが、一方、内臓蓄積型のほうが治療効果は現れやすいという報告もあります。
どちらのタイプに厳密な意味での治療を、どのように行わなければならないかについて、現在、広く臨床医で認められている判断はありません。
具体的な基準を定めるのもむずかしいようです。
気にしなくて構いません。
体重を測るいちばん望ましい時間帯は、朝の起床後、それも排尿・排便をすませたあとです。
なぜなら、この時間が一日のうちでいちばん軽くなるので、やせることの励みになること、またおおよそ一定の条件が得られ、データとしての信頼性が高いこと、などがその理由です。
寝る前というのは、夕食の量によって、またトイレに行くかどうかによって、だいぶ変わってきます。
つまり、いろいろな条件が重なりますから、体重の解釈が複雑になりがちなのです。
しかしもちろん、夜寝る前に測ることに意味がないわけではありません。
夜寝る前と翌朝の体重とがどのくらい差があるかといったことの参考になります。
飢えることがなくなってグルメがふえ、また、多くの家事労働や産業労働の機械化が進み、自動車もふえる一方なのですから、肥満がふえてくるのは当然です。
比較の基準をどの時代に置くかによって議論は変わってくるものの、平均してもわずかに肥満の人が増加しているのは、まちがいないようです。
一方、肥満をおそれて自己管理している人たちもふえています。
昔のように国民栄養調査によると、日本人のエネルギー摂取量の平均は、減少傾向にあります。
さらに、若い人たちでは身長が伸びています。
この結果、身長との割合から見ると肥満はそれほどふえているとはいえません。
すなわち、自己管理せずに食べることを楽しむと太りやすく、スリム志向の人はがんばってやせる……それがより自由にできるようになったために、肥満と痩せに二極分化する傾向にあるともいえるでしょう。
週刊誌などで、ときどき肥満を脂肪太り、水太り、固太りなどと分けたものを見受けます。
りなどと聞くと、いかにも水分を摂りすぎて太っているように聞こえます。
ふつうの人の場合、体重の七割近くを水分が占めていますから、水分摂取の多い少ないによって体重が変わるといういい方は、一見、説得力がありそうです。
しかし、人の体には「恒常性」といって、体の状態をできるだけ一定に保つ装置があります(たとえば、わが国の夏と冬の気温差は40度近くになりますが、その影響を受けて体温が夏に高く、冬に低くなるということはなく、つねに36・5度前後の一定の温度を保っています。
これは体温の恒常性です)。
体の構成成分も、外部から摂取するものの多少によってかんたんに左右されたりせず、一定の割合を保っています。
つまり水分も、腎臓で尿として排泄する量を調節したり、汗になって出ていったりして、体内には常に一定の量しか貯蔵されません。
また、すでに検証1で述べたように、「肥満」とは正しくは体脂肪が多い状態のことですから、たとえ水分が多くなって体重がふえたとしても、これは「肥満」とはいいません。
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